2012年10月28日日曜日

ニューBMW320dツーリング試乗

先日、会社の同僚がE90型のBMW320iMスポーツを購入したので、衝動的に新車を見に行きたい気に駆られていたところ、BMWからディーゼルエンジンの新車のダイレクトメールが届いた。

いつも修理でお世話になっているディーラに行き、「BMW 320d BluePerformance ツーリング Mスポーツ」を試乗させてもらった。



試乗を終え、一言、「素晴らしい」に尽きる。

E46,E90から全く別次元の車になってしまっていた。

BMWの「走る」、「曲がる」、「止まる」と言う自動車の基本機能と、質素なインパネは、従来のモデルから伝統的に引き継がれているが、加速感、燃費と言ったエンジン回りが劇的に進化している。以前、E90に試乗した際は、E46の延長上と感じたが、今回の特にディーゼルエンジンは、もう、素晴らしい、に尽きる。

正直、ディーゼルと言っても、ベンツのように飾りに過ぎないのでは?と半信半疑に思いながらディーラーに訪れたが、これはもう、ガソリン車モデルを選ぶ必要性は全くないのではとさえ感じた。

なんといっても、驚くべきは燃費で、ボードコンピューターに表示されていたのは16㎞/L。ガソリンエンジンと同様、2リッター、ターボ車で、トルクもディーゼルエンジンの方がやや上らしい。ディーゼルエンジンの騒音は全く感じられない。

昨今のガソリン価格の高騰や、BMWのガソリン車はハイオク仕様であることを考えると、ディーゼルは必ず損はしない選択となる。

そのパワー、燃費に乗ってみて初めてわかる驚きを感じた。

また、ガソリン車同様、スポーツモードでは、ターボ車ならではの軽快な加速感を感じられる。少しアクセルを踏み込むと、シートに背中が押し付けられる"G"を感じることができる。今乗っているE46ではどんなに踏み込んでもあり得ない感覚だ。

また、革シートを希望しない限り、アイドリングストップやナビなどほぼすべてが標準装備であるのもうれしい。

Mスポーツでは、シフトパドルが標準装備で、ドライブをさらに楽しめる。個人的にはやはり左手でのシフト操作の方が安心感があった。


これは間違いなく購入して損はしない車だ。

次に、妻がSUVにあこがれているので、X3に試乗した。



なんと、X3にも2リッターディーゼルターボエンジンがラインナップに追加されていたのだ。
残念ながら、2リッターディーゼルターボは試乗車がなく、28iの試乗であったが、320iと比べ解放感がある。

320diはMスポーツでもあったので、ホールド感やスポーツ感がかなり強く、現在乗っているE46はどちらかというと、X3の解放感に近い。

視点も高く、とても楽に運転ができる。前に試乗したグランドチェロキーと比べても、自分で操作している感が強く、セダンと同じ感覚で運転ができる。

ただ、28iのターボなしの直4、2リッターエンジンはまったり感が否めない。

X3のディーゼルターボエンジンであれば、快適性、操作性、スポーツ性がすべてそろっているのではないだろうか。試乗車があればぜひ乗りたいところだ。

BMWってつくづくいいよなぁ、と改めて感じた一日だった。

JEEP試乗

今日は時間があったので久しぶりに試乗に行ってきた。

現在の愛車であるBMW318iツーリング(E46)を購入する10年前に、グランドチェロキーと迷った位、グランドチェロキーには愛着がある。

10年前に検討したグランドチェロキー


10年前から2度のモデルチェンジを経て、精悍なマスクになって新型が出たので久しぶりに興味が湧いていた。さらに、デザインがよく似た「コンパス」と言う車が出ているので、こちらも興味があってJEEPディーラーに訪れた。

まず、最初にグランドチェロキーを試乗。グレードは「リミテッド」であったので、革張り、エアサスペンションと豪華な装備となっている。



ボンネットの高さが大人の胸の位置まであるくらい、とても威圧感のある車体だ。いざ、乗ってみると外観の大きさよりも取り回しが良い印象であった。

重い車体を感じさせないくらい力強いトルクでスムーズに加速する。視界も広く運転にストレスを感じさせない。

しかし、BMWユーザとしては車を運転していると言うより、勝手に走ってくれる車に乗っている、という感じがした。この点は、運転をいかに楽にしたいか、それとも車を操作したいか、のどちらが好きかの好みだと思う。

気になる点は、ややブレーキを踏んでからの制動距離が長い気がした。車高が高くて思いから慣性力が強いからだろう。あと、今日は雨だったが、大きな雨粒が天井に落ちる際の音が気になった。

次に、コンパスに試乗。外観はグランドチェロキーに似て精悍なマスクだが、全く別の乗り物だった。



この車のグレードは「リミテッド」一種類で、革張りが標準なのは好ましいが、その他のインパネやインテリアの部材は、かなりコストダウンした結果だというのがわかる。グランドチェロキーの試乗後だったので、なおさら違いが際立った。

座席に座ると、フロントガラスの傾斜が強く、視界はグランドチェロキーと比べるとかなり圧迫感を感じる。

また、2リッターCVTという駆動部のため、警戒ではあるものの、余裕がなく、ちょっとガサツな味わいの走りであった。エンジン静粛性もあまり高くないと思う。

あと残念なのは荷物スペースで、ゴルフバッグがたぶん斜めにしないと入らないと思われる。車幅が狭いからかというとそうではない。かなり横幅はあるのに、荷室の横幅は全然ないのだ。この無駄に死んでいるスペースがあるのは、さすがアメリカ車だなと感心した。

コンパスは20代のアクティブユーザが、国産車と違いをアピールしたいニーズに応える車だろう。僕のような中年世代には、外見を除けば、街乗り、レジャー、ドライブともに物足りなさを感じる値段相応の車だった。

グランドチェロキーは「ラレード」という一番下のグレードに革シートを30万円程度のオプションで用意すれば、もう少し普及するだろう。ラレード400万円、リミテッド500万円と100万円の差は大きい。


衝動的に購入したい気にはならなかったが、グランドチェロキーはいい車だと改めて感じた。