今回の旅行ではダイビングやシュノーケリングがさほど期待できないという事前情報から、何とか好きな釣りだけはしてやろうと意気込んでいた。
最近は放射能の影響で釣りは控えめだったので、日本から自前のルアーセットをしっかり持ってきて、大物を釣ってやろう、いや、小物でもいいから釣ってやろうと思っていた。
ランカウイ倶楽部の料金を見ると2人までで700RM。
うーん、日本で釣りするよりはるかに高い。
一人で半額にできないか、相談したが、敢え無く却下。
別のサイトで見つけたツアー。一人390RM。
何とかこれでいいかと思いきや、最少催行人数に満たず、出発前にキャンセルになった。。
現地ツアーがあるようなので、行ってから決めることにした。
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空港で集めたツアーカタログをホテルに持って帰り、比較検討。
おおむね300~400RMの料金の中、FISHING&TROLLINGの文字に魅かれ、写真のツアーを予約することにした。
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前日、マングローブカヤックで知り合った家族のお兄さんのM君がとても釣り好きであることが食事のときに話題になり、お誘いしたところ、喜んで同行することになった。
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当日の朝、M君と一緒に送迎車で現地に。運転手はやや柄が悪そうな人相だが、いたって機嫌よく会話していた。帰りには一変しているのだが・・・。
現地に着くと、仲間らしきおばちゃんが、一眼レフで記念撮影。
その後、ボートに乗ると、なんと、手釣りの仕掛けを与えられる。
子供だましの釣りツアーは以前ハワイに行ったときに体験済みだったので、これにはさすがに猛抗議。
僕の様子を見て、運転手が面倒くさそうに近づいてくる。
僕は車で運転手に、自分がルアーを持ってきていることを十分話している。
近づいてきたので、さらに猛抗議した。
すると、「わかった、わかった。ちょっと待て」という具合になった。
10分くらい経って、何の変化もないので、さすがにこちらも苛立ちを見せると、何かを持ってくる仕草。
ようやくしばらくして、ぼろい釣竿を持ってきた。
ルアーを投げることが出来るので、そこは譲歩して海に出ることにした。
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浜辺はかなり濁っていて、日本の海と変わらない。
しかし、しばらくするとやや青くなり、沖に出ると美しいエメラルドグリーンに変わっていった。
ただ、パラオの海のように澄んでいない。ダイビングをしても透明度は低いだろう。
ボートを操る船頭さんは29歳の現地人。
最初はぶっきらぼうだったが、話していくとかなり打ち解けてきた。
釣った魚を「俺は刺身にできる」といって、切り刻んだ生の魚を食べさせられた。
醤油もなく。
意外とまずくなかった。
実はこの船頭はかなりがんばってくれた。
ルアーのポイントを幅広く回ってくれた。
途中で船頭が便意を催し、近くの観光地で用を済ませたが、その際にも、どこが良いポイントか仲間に聞いていて、そのポイントに向かったくらいだ。
いい仕事をしてくれた。
しかし、ルアーフィッシングはまったく反応がなかった・・・。
あまりにも釣れる気がしないので、仕方なく当初予定していた、えさ釣りに切り替えた。
僕もM君も魚が好きなので、小さくても釣れればそれなりに楽しい。
M君は将来、水族館関係の仕事に就きたいらしい。
夢を実現させて欲しい。
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さて、釣れた魚の一部を紹介。
ベラ・ブダイの仲間。色がグロテスク。
タカベ系の仲間。大きくなるとおいしいらしい。地元でも人気のようだ。
ムツ系の仲間。こいつは入れ食いだった。
スズメダイの仲間。これも入れ食い。色があざやか過ぎて食べる気がしない。
何かわからない雑魚。
一家釣り!でも小物。
これは日本でもまったく同じ魚種のマハタの子。大きくなれば高級魚。
最後は現地のタイ系の魚。人気魚種のようだ。
釣った中で大きいものは、船頭が欲しいようだったのですべてあげてきた。
通常3時間程度のツアーだが、朝の10時から夕方の4時くらいまでやっていた。
船頭が時計を持っていなかったので時間がわからなかっただけかもしれない。
料金はパンフを良く見ると、ボートあたり350RM。
安すぎることに気づかなかった。
帰りも例の運転手。
僕たちの戻りがかなり遅かったことも重なり、往路とは一転、不機嫌そのものだった。
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現地で聞いてみたところ、高いツアーでもなかなかバラクーダなどの大物は釣れないらしい。
マリンスポーツをするならランカウイではない方が良さそうだ。
◆結論◆
現地の安価なツアーは慎重に。
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